会社概要
武州製薬は、世界及び地域社会の持続可能な成長を目指し、“世界のヘルスケア産業の発展と、人々の健康のために”事業活動を行なっております。
私たちは、従来より社会的責任の活動として取り組んでいる地球環境への配慮、地域社会貢献、社員教育などを、2020年度にCSR及びSDGsの活動として基本的な考え方を定義し、部署横断型のワーキングチームを編成して活動を展開してきました。今後もこのCSR/SDGs活動を充実させて参ります。
NEWS
武州製薬がヘルスケア アジア・ファーマ・アワード2024「ESG Program of the Year in Japan」「Sustainability Initiative of the Year in Japan」を受賞
武州製薬はこの度「ヘルスケア アジア・ファーマ・アワード」へノミネートされ、SDGsに対する取り組みの詳細な情報を提供しました。目的や意義、課題克服の手法が、同アワードの「 ESG Program of the Year 」「Sustainability Initiative of the Year 」の受賞基準に照らして高く評価され、2024年3月に受賞いたしました。
武州製薬では、「世界のヘルスケア産業の発展と人々の健康のために」というミッションのもと、引き続き、環境改善を意識した活動に取り組み、目標を設定して解決して参ります。
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CSR/SDGsへの取り組み
私たちは、『世界のヘルスケア産業の発展と人々の健康のために』をミッションとして事業活動を行っています。
私たちはすべてのステークホルダー(株主、医療関係者、患者様、従業員、取引関係先、及び社会全体)に対して、責任ある行動をお約束します。
私たちが事業活動を行うにあたり、「説明責任」「透明性」「倫理的な行動」「ステークホルダーの利害の尊重」「法の支配の尊重」「国際行動規範の尊重」「人権の尊重」などガイダンス(ISO26000)に基づき、実行していきます。
また、「地球環境への配慮」、「ボランティア活動支援などの社会貢献」、「地域社会参加などの地域貢献」、「安全や健康に配慮した職場環境と従業員支援」、「関連法規の遵守やコンプライアンス」、「適切な企業統治と情報開示」、「誠実な取引先との関係」等の課題解決を推進し、責任ある行動をお約束します。
具体的な取り組みにつきましては、
年報をダウンロードしてください -
環境安全衛生活動
私たちの使命である医薬品及び医療機器の安定生産、安定供給を継続する上で、環境安全衛生活動の推進は最重要課題であると考えています。
事業活動のプロセスのなかに“持続可能な社会の形成に寄与する活動”を取り込むため、私たちはEHS*方針を定め、この方針に基づいて環境保全及び安全衛生に関わる様々な活動を展開しています。
*EHS: Environment, Health and Safetyを略した言葉です。
環境保全、健康・衛生及び安全を表しています。また、地球環境保全の取り組みについては、川越工場、美里工場は、環境管理に関する国際規格ISO14001の認証を取得・継続し、マネジメントシステムに基づいた継続的な改善を進めています。
環境保全の取り組みの例として、「温室効果ガスの排出量削減の取り組み」や「工場の排水処理の適正管理」等があります。これらの活動について次項において詳細をご説明いたします。
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地球環境への配慮
私たちはCO2の削減に継続的な努力を重ねています。
2017年からは徹底した省エネを実施するチームを編成して省エネ活動に取り組みました。省エネの達成のために積極的な投資も実施してきました。
私たちはクリーンルームの空調用としてボイラー、冷凍機で多くのエネルギーを消費しています。空調機の運転の見直しや高効率な冷凍機、温水、冷水を効率的に発生させるヒートポンプの導入などを実施しました。
省エネについては武州製薬内での優先課題として活動を行いました。この活動で2017年から2019年にかけて約7,000トンあまりものCO2削減となりました。
埼玉県の東京2020大会カーボンオフセットへの寄付
カーボンオフセットに係る埼玉県の取組「ゼロカーボン埼玉」に協力するために、2020年6月に埼玉県に、埼玉県目標設定型排出量取引制度に基づくCO2クレジット14,648 tを寄付いたしました。「東京2020大会のカーボンオフセット」への協力と「ゼロカーボン3デイズin2019」の実現に向けた取組について、
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0502/olympic.htmlへご覧ください。-
川越工場:高効率冷凍機
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美里工場:温冷水ヒートポンプ
工場排水の適正管理
私たちは徹底して工場排水を浄化し、その水を再利用するなど、環境の保全に取り組んでいます。
工場からの排水は敷地内の排水処理施設で徹底した浄化処理を行い河川放流します。放流水質規制値よりも厳しい自主管理値を定めて管理しています。
処理水は大変きれいなので冷凍機の冷却用として再利用しています。このため河川へ放流する量も少なく、環境への負荷がとても小さくなっています。
また、工場排水のうち化学物質を含む排水については専用のタンクに貯めて、廃棄物として適切に処理をしています。
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美里工場:排水処理管理施設
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川越工場:排水処理管理施設
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温室効果ガス排出削減中期目標
髙野 忠雄代表取締役社長 兼 CEO
当社は、委託元会社様から受託している医薬品、医療機器、メディカルデバイス等の製造を集約し設備の稼働率を上げて製造を行うことにより、ヘルスケア産業における製造の効率化に寄与していると考えています。
一方で、当社の事業の継続やミッションの実現は、多くのステークホルダーズの皆様の支えがあってこそ成し遂げられるものであると考えております。
当社は、“国際社会、地域社会の一員として、気候変動による環境問題、地域活動への協力、難病患者様の支援などの社会問題に真摯に向き合い、社会貢献活動に積極的に取り組むこと”をミッションステートメント(約束)として宣言し、SDGsが掲げる“持続可能な社会の実現”に貢献するべく、サスティナビリティに関する様々な課題に対して、積極的に取り組んでいく所存です。
その中でも特に“地球温暖化対策”は最重要課題と位置付けており、温室効果ガス排出削減の中期目標を設定いたしました。
今後、事業の各プロセスにおける効率化をさらに図るとともに、再生可能エネルギーへの転換等を進め、温室効果ガス排出の削減を積極的に推進してまいります。
温室効果ガス排出削減 中期目標
私たちは、気候変動問題の対策を最重要課題と捉え、2030年度の中期目標を設定し、温室効果ガス(主にCO2)排出の削減を推進いたします。
武州製薬 CO2排出量 2016年度基準38%削減重点課題 エネルギー起源CO2排出削減
(Scope1+2)*12030年度 2016年度の排出量に対して38%削減 *1 Scoope1,2 エネルギー起源の温室効果ガス排出
Scope1:都市ガス、プロパンガス、重油などの使用によるCO2排出 Scope2:電気の使用によるCO2排出 -
安全衛生への取り組み
私たちの使命である医薬品及び医療機器の安定生産、安定供給を継続する上で、従業員の安全衛生の確保は最重要課題であると考えております。
私たちは、従業員の健康と安心・安全の作業環境を維持するために下記の活動を展開しています。
- 分類
- 活動内容
- 健康管理
健康診断(定期、特定業務従事者、歯科検診等)、健康相談 等
メンタルヘルス(ストレスチェック、産業医面談等) 等
安全衛生委員会 等
- 作業安全
原薬の有害性評価、作業者曝露測定、作業環境測定 等
リスクアセスメント、ヒヤリハットメモ(ニアミス情報)、巡視(パトロール) 等
非定常作業許可制度
- 安全教育
- 受入時研修、フォローアップ研修、マインドアップ研修、部署教育、救急救命講習 等
- 交通安全
- 安全立哨、通行ルール制定 等
- 防災・防火
工場リスク調査(洪水ハザード、地震危険度、揺れやすさ、液状化危険度等)
防災避難訓練、安否確認メール訓練、消火設備操作訓練 等
安全衛生の取り組みの例として、「原薬の有害性評価」、「非定常作業許可制度」、「防災避難訓練」「ストレスチェック結果分析に基づく職場改善活動」等があります。これらの活動について次項において詳細をご説明いたします。
原薬の有害性評価
医薬品の製造において、たくさんの化学物質を取り扱います。化学物質の中には、健康に影響を及ぼすような活性の高い物質もあります。
私たちは、医薬品の製造を開始する前に、医薬品の原薬について有害性の評価を行い、有害性区分及び曝露評価区分に基づいて、封じ込め設備や個人防護具を決定し、作業者の安心・安全を確保、維持しています。
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原薬評価の簡易フロー
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第6製剤棟 高速撹拌造粒機
フレキシブルエンクロージャーによる封じ込め
- *1 SDS: Safety data sheet 化学物質及び化学物質を含有する製品の性状及び取り扱いに関する情報
- *2 OEL: Occupational exposure limit 職業曝露限界
- *3 PDE: Permitted daily exposure 1日に許容される曝露限度値
非定常作業の許可制度
私たちは、従業員の安心安全を確保・維持するため、定常作業ついてはリスクアセスメントを実施し、リスクを見える化するとともに継続的にリスク低減対策を進めています。
一方で、火気使用作業、閉鎖空間作業、高所作業等の非定常作業は重大な労働災害につながるリスクが高く、より厳しい管理が必要となります。そこで、非定常作業については、計画段階で安全対策をしっかり検討し、総括安全管理者の許可のもとに作業を実施する制度を導入し、運用しています。
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非定常作業 許可制度フロー
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非定常作業の様子
防災訓練
各工場は、地震の揺れやすさ、液状化等のリスクが比較的小さい地域に立地していますが、大規模な地震、直下型地震等が発生した場合は影響がないとは言えません。
私たちは、地震や火災などの災害が発生した場合に、従業員ひとりひとりが慌てることなく適切に行動できるように、防災避難訓練、消火設備操作訓練(消火器、消火栓)等を定期的に行っています。
安全で健康的な職場
ストレスチェック結果分析に基づく職場改善活動
私たちは健康経営の取り組みのひとつとして、法令に定められているストレスチェックの実施にとどまらず、部門ごとの詳細な分析結果に基づく職場改善活動に力を入れています。
従業員にとってさらに安全で健康的な職場となるよう今後も取り組んでまいります。
グループ単位の詳細な分析結果をもとに、各職場でデータの背景にある原因を話し合い、自職場の改善策を策定しています。また、2022年度のストレスチェック受検率は97.5%と従業員からも高い関心が寄せられています。継続的にPDCAを回すことで、より良い職場環境を整えることを目指しています。
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社会貢献活動
がん患者さんへの理解と支援
がん患者さんへの理解と支援
患者さんへの理解を深める為、公益財団法人「がんの子どもを守る会」や乳がん患者支援団体「埼玉あけぼの会」のご協力による講演会や絵画展開催のほか、募金を通した支援活動を展開しています。今後も患者さんへの理解を深め、ミッション(世界のヘルスケア産業の発展と人々の健康のために)を実践してまいります。
地域清掃活動
各工場にて工場外周の清掃活動を年2回実施し、毎回多くの従業員が参加しています。
清掃活動を通じて、近隣にお住いの方々の生活環境の維持と工場周辺の自然環境の保全に貢献して参ります。
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CDP Score Report
武州製薬は、CDP SCORE REPORT – CLIMATE CHANGE 2023として、BのManagementバンドに帰属します。
このスコアは、Biotech & pharma、Asia、Global Averageのいずれの平均よりも上回っております。
具体的な取り組みにつきましては、年報をダウンロードしてください▼
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